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2005年4月 3日 (日曜日)

ピティナ 小金井4月ステップ(室内楽体験)へ参加

 1月のグランミューズ対象の青山ステップに引き続き、新しい年度第1弾の小金井4月ステップにチェロとのデュオ、フォーレの「エレジー」で参加しました。前日のリハーサル、そして今日の本番です。昨日のリハーサルで指摘されたことすべてを一晩で改善しようなどと欲張るとすべてが破綻すると思い、今回は目標を【例えミスタッチがあろうとも、途中で落ちようとも、とにかく音楽を止めること無く最後まで演奏し続ける】に絞ってステージにあがりました。

 本当は、欲を言えば(仮に落ち着いて演奏することができたならば)、テンポをチェロに任せっぱなしにするのではなく前奏部分の自分で決めたテンポを維持してわたしが奏でるピアノのリズムの上でチェロに歌ってもらえたらいいなあと思っていました。自分なりにはリハーサルのときと比べると本番ではチェロに追いすがるような部分はだいぶ少なくなったのではないかと感じたのですが録音機器を用意することが出来ず、自分の演奏がどうだったのか確かめられないのが残念です。でも青山のステップや先週のおさらい会に比べると驚くほど落ち着いて演奏することができました。きっと賛助出演のチェロの方のお力も大きかったのでしょう。堀内詩織さん(桐朋学園大学)、どうもありがとうございました。(ピティナのHP上でもお名前が公開されていますから、記載しても大丈夫ですよね?)

 ピアノで室内楽アンサンブルは初めての経験でしたが、とても有意義な一日でした。自分も楽しめましたし(実際に演奏している最中はそんなに余裕があったわけではありませんが)、また他の方のアンサンブル演奏もとても参考になりましたし、ピアノを学んでいるだけでは気付けなかった発見もありました。

 自分の演奏は、曲をある程度完成させるまでの時間の見積もりが甘かったと反省しています。共演していただいたチェロの方には申し訳ないと思っています。あと1ヶ月は時間をかけるべきでした。ただ昨日のリハーサルを担当していただいた金子先生のアドバイスから、この室内楽体験ステップは(ピアノ演奏の完成度が高いに越したことはありませんが)ピアノ以外の楽器と合わせることがどういうことなのかを文字通り「体験」することが第一の目的なので相手の音を聴くことや、自分の音楽を維持しつつ相手と合わせることがどのくらいできているかどうかがポイントなのだと解釈し、少し肩の荷を降ろせたことで結果的に途中止まること無く(ミスタッチはたくさんありましたが)演奏を終えることができました。ピアノの位置からチェロの音もよく聴こえたので途中で不安になることもありませんでした。。大学生の頃、有志のグループでタリス(Thomas Tallis)のア・カペラ宗教曲を指揮者なし(たしか最大8声部、1パート1人で担当と記憶)で学校行事のミサの奉仕として歌ったりしていたアンサンブルの経験がとても役に立っていると感じました。落ちても戻れるところから戻ればいい、少なくともポリフォニーの曲よりは戻ることが可能な場所は多いはずですから。

 昨日指摘されたテンポについても(実際にちゃんと刻めていたかはわかりませんが)前半の演奏中、遅れないように意識することができました。自分でも不思議なのですが今回はいつになくどっしりと構えて演奏できた気がします。(但し後半の右手2オクターブのアルペジオは転びまくりました。)前回のフィンガートレーニングレッスンで椅子の高さを変えてみたのですが、もしかしたらそれだけで演奏そのものに安定感が出たのでしょうか。でもそれ以外に大きく演奏に変化が生じるような要因が考えつかないのです。(椅子の高さひとつでも侮れません。しばらくいろいろ試行錯誤してみたいと思います。)

  アンサンブルとしてはチェロの音をかき消さない、フレーズの強弱をチェロと合わせるという部分はなんとか形になっていたようです。アドバイスシートでも褒めていただきました。一方、アドバイザーの先生方3名揃ってご指摘くださったのは「主旋律がピアノにある部分ではもっとピアノの音を出しましょう」ということでした。実はその部分こそ自分の演奏にまだ自信がもてずチェロの前に出る勇気がなかった部分なのです。よほど頼りな気に演奏していたのでしょうね。なので次回(秋にまた室内楽体験があるそうです、但しリハーサルレッスンはなく本番のみ)、もう一度同じ曲で参加したいと考えています。青山ステップのドビュッシーのときのように熟成させて、今度こそアンサンブルの醍醐味を味わって来たいと思います。

 もうひとつ貴重な発見があったのですが、それは「ピアノは音が大きい楽器」だということです。もちろん小さな音も出せますが、やみくもに f で演奏すると弦楽器の音はかき消されそうです(特に低音部)。ピアノだけで演奏するときの左右のバランス配分とはちょっと異なるのではないかと感じました。曲にもよると思いますが低音部は少し控えめなくらいで客席にちょうどよく音が届くような気がします。ステップは(いわゆるレッスン形式の)公開講座ではないので質問したりする時間はなかったのですが機会があれば多喜先生にその辺のことについてもお話を伺ってみたいです。

 ひとりではなく誰かと一緒に演奏する楽しさ。一度味わうと止まらなくなりそうです。

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2005年4月3日(日) 小金井4月ステップの記録

会場:宮地楽器小金井ホール

使用ピアノ:ヤマハフルコンサート

アドバイザー:多喜靖美先生・辻田裕子先生・松丘ゆみ先生



グランミューズ・フリー7分

フォーレ 「エレジー」(チェロとのデュオ) 評価:Great・Great・Great

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コメント

お手紙をありがとうございました。先日はお疲れ様でした!
本番は落ち着いてテンポをきざめていましたし、でもそれだけにとらわれず、音楽の流れもあり、調和のとれた素敵なアンサンブルでした。
リハーサル時よりもさらに美しいアンサンブルに仕上がっていたので、私もとても嬉しい気持で拝聴していました。次回はもっと自信を持って大丈夫!さらに積極的な演奏をめざしてみてはいかがでしょう。ピアノが主役の時にはもっと自信を持って歌い上げ、脇役の時には懐広く支える、、、そんな風になれたらますますアンサンブルが楽しくなるのではないでしょうか。
また次回、お聴かせいただけますことを大変楽しみにしております! 金子詠美

投稿: 金子 詠美 | 2005年4月 6日 (水曜日) 11:31

 ゆきりん 様

 先日の『ピティナ小金井ステップ』でアドバイザーを務めました多喜靖美です。その節は室内楽体験でご参加いただきまして、ありがとうございました。

 私は「ピアノ学習者の方達にももっと『室内楽』を楽しんで戴きたい!」と日頃から考えています。ピティナでは協奏曲・室内楽委員会に属し、『ステップ』や『東京室内楽研修会』で室内楽普及に取り組んでいます。前日の「合わせ&レッスン」で手伝って戴いた金子詠美さん、松本裕子さんも、同じ委員会で、ピアノ初心者の為の室内楽導入書『しつないがく-はじめの一歩-』も一緒に出版しました。

 ゆきりんさんも、勇気を出して『室内楽ステップ』初体験して下さったのですね。アドバイザーへのメッセージは当日、控え室で読ませて戴きましたが、手元に無いのでお返事が書けず、困っていました。偶然、生徒が「小金井ステップの参加者の方のお話しが載っていますよ」と、ゆきりんさんのHPを教えてくれたのです。読んでみると「あっ、エレジーの方だ!」とスグに分かりました。難しい曲にチャレンジして一生懸命に弾いて下さったので、よく覚えていますよ。

 実は私も来週の29日(金・祝)に、チェリストの篠崎由紀氏(『東京室内楽研修会講師』)と『音楽の宝箱』という名のコンサートで「エレジー」を演奏するのですよ!大好きな曲ですが、美しい和音とチェロの音色に酔いしれていられるのは冒頭の1ページだけで、その後のチェロとピアノのメロディーの応酬の部分などは、メロディーの側でも伴奏の側でも、余裕で弾くのは至難の業ですよね。

 28日にも同じ内容を八王子にオープンするスペース&ギャラリー『ことのは』のオープニング・コンサートで演奏しますので、そちらのHPをお知らせしますね。http://www.gs-kotonoha.jp/studio/s-050428.html

 もしお時間があれば『音楽の宝箱』にいらして下さいね。一年に一度だけ、地元で自主公演で行っています。自分の手で全てやってみることで、いつも依頼されて行っているコンサートの企画運営をなさっている方や裏方さんの苦労が本当によく分かります。

 ピティナでは全国各地で『ステップ室内楽体験』ができるようになってきました。関東でも9月19日に藤沢、11月13日に千葉などが既に決定しており、この後も続々と決まると思います。また是非チャレンジして下さいね。

投稿: 多喜 靖美 | 2005年4月25日 (月曜日) 09:12

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